外壁のカビは自分で落とせる?家にあるもので対処する方法や注意点まで解説

「自分で外壁のカビを除去したい」「業者に依頼する目安は?」このようなお悩みを抱えている方は多いでしょう。

お金をかけずに自分で外壁のカビを落としたいですよね。正しい方法で除去をしないと、余計に汚れが目立ってしまう恐れがあります。

本記事では、外壁のカビの適切な除去方法、業者に依頼すべき外壁の劣化サイン、おすすめの対処方法まで徹底解説します。

【この記事を読んでわかること

カビは表面に凹凸がある外壁に発生する
一次的にカビの汚れを落とすには、中性洗剤を使う
カビキラーは外壁を傷つけるため使用しない
目次

外壁にカビが発生する原因は?

外壁にカビが発生する原因は?

カビとは、1ミクロンから10ミクロンの肉眼では見えない微小な微生物で、カビの発生しやすい環境は決まっています。

外壁についた汚れがカビかどうかを見極めるには、カビの発生原因である以下2つを確認する必要があります。

【カビの発生原因】

  • 外壁に凹凸がある
  • 直射日光が当たらない・風通しが悪い
  • 田んぼや川の近くに立地している

順に解説します。

外壁に凹凸がある

表面に凹凸がある外壁では、雨水が残りやすく、カビのエサとなる栄養素がたまります。シリン、スタッコなどの吹き付け塗装がされたモルタル外壁やサイディング外壁の家は、隙間の汚れがカビの可能性が高いでしょう。

直射日光が当たらない・風通しが悪い

カビは日光の当たらない適度な温度と湿度を好み生息します。北側の外壁や住宅が密集していて隣の家との距離が近い家の場合、日光が当たりずらく風通しが悪いためカビの発生原因となります。

田んぼや川の近くに立地している

カビは本来、木々や川に多く生息します。田んぼや川、植物が付近に多い場合、カビが外壁に移り発生リスクが高くなります。

壁際にプランターを置いている場合、一度配置を変えて周囲の外壁を確認するようにしましょう。

外壁のカビを放置することによるリスクとは?

外壁のカビを放置し続けると、以下2つのリスクがあります。

【カビを放置することによるリスク】

  • アレルギーの発生
  • 外壁の劣化

順に解説します。

アレルギーの発生

カビは体内に吸い込むことにより、アレルギーの原因になります。呼吸器や目の症状に悪影響を及ぼし、最悪の場合病気にかかる恐れがあります。

外壁の劣化 

カビは外壁の素材を侵食し、劣化を早める原因になります。 カビが繁殖すると、外壁の塗膜が剥がれやすくなり、防水性能が低下します。 その結果、雨水が建物内部に浸入し、構造体の腐食やシロアリ被害を生じる可能性があります。 また、カビが繁殖することで、コケや藻類も発生しやすくなり、さらに外壁の劣化を促進します。

外壁のカビを自分で除去する方法

外壁のカビを除去する方法

お金をかけず、自分で外壁のカビを落としたいですよね。市販のカビ取り剤を買わなくても、家にある材料で汚れを落とすことは可能です。自分で外壁のカビを除去する方法は以下の3つがあります。

【自分で外壁のカビを除去する方法】

  • 中性洗剤を使う
  • 塩素系薬剤を使う
  • 高圧洗浄で落とす

順に解説します。

中性洗剤を使う

軽度のカビであれば、中性洗剤を使用して除去できます。以下の手順で行いましょう。

【中性洗剤で除去する手順】

  • 準備:ゴム手袋や保護メガネを着用し、肌を保護します。
  • 洗浄液の作成:中性洗剤を水で泡立て、スプレーボトルに入れます。
  • カビ部分への塗布:カビが発生している箇所に洗浄液をスプレーし、数分間放置します。
  • ブラッシング:柔らかいブラシやスポンジで優しく磨き、カビを除去します。
  • すすぎ:ホースなどで十分に洗い、洗剤を完全に洗い流します。
  • 作業後は、外壁をしっかり乾燥させることが重要です。カビが繁殖していない初期段階の汚れの場合、家庭用外壁洗剤汚れを落とすことができます。除去手順は、水で汚れを落とした後、洗剤を壁に塗布しスポンジで軽くこするだけです。中性洗剤はご家庭に必ずあるので、すぐに汚れを落とすことができます。

しかし、この処理は一時的な落とし方で、カビの死滅の効果はありません。応急処理でもいいので、急いでいるという方の場合は、中性洗剤をおすすめします。

塩素系洗剤を使う

カビを死滅させ、再度発生を防ぐには、塩素系洗剤を使いましょう。ただし、十分に濃度を薄めてから使いましょう。市販のカビキラーは塩素が非常に強く、外壁の塗装を剥がし変色させる恐れがあります。

高圧洗浄で落とす

広範囲に汚れが広がっている場合、高圧洗浄が便利です。高い位置から水を流し汚れを落とします。この時、水圧は弱めに設定をしましょう。最大の水圧にすると外壁が傷つく恐れがあります。

業者に依頼をする場合

外壁のカビが落ちない場合、専門の業者に依頼をするようにしましょう。専門業者の場合、外壁の材質にあった洗浄方法を提案し外壁を傷めずにカビを除去することが可能です。また、汚れを落とすだけでなく、カビの発生まで防ぐには、バイオ洗浄がおすすめです。費用相場は、一戸建てで、外壁の面積が150㎡だとすると、高圧洗浄で約15,000円〜30,000円、バイオ高圧洗浄は約30,000円〜45,000円になります。足場を設置するとさらに費用が高くなるので、無料の見積もりを行うとよいでしょう。

外壁のカビを防ぐ対策

外壁のカビを防ぐ対策

外壁のカビを防ぐ対策として、以下3つがあげられます。

【カビを防ぐ対策】

  • 日当たりや風通しを良くする
  • フラットな金属製の外壁に変える
  • 防カビ効果のある塗料を塗る

順に解説します。

日当たりや風通しを良くする

植物が茂っている場合、植物の移動や剪定を行い日当たりを良くしましょう。また、通気口を設置することで風通しが改善されます。

フラットな金属製の外壁に変える

表面に凹凸のない金属系サイディングへのリフォームを検討してみましょう。水分が貯まりにくく、カビの発生を抑える効果があります。

防カビ効果のある塗料を塗る

フッ素樹脂塗料やウレタン樹脂塗料などの塗料に塗り替えましょう。外壁に使用する塗料には、防カビ効果のあるものが多く存在し、抗菌作用によってカビの発生を防いでいます。

外壁のカビを除去する際の注意点

外壁のカビを除去する際の注意点

カビを除去する際には、以下2つの注意が必要です。

【カビを除去する際の注意点】

  • 強力な塩素系漂白剤は使用しない
  • 高圧力の高圧洗浄は外壁を傷める恐れがある

順に解説します。

強い塩素系漂白剤は使用しない

カビを除去するために販売されている市販の漂白剤でも、強力なアルカリ性の液剤は使用を控えましょう。外壁に使用すると、塗装の剥がれや変色の恐れがあります。塩素系漂白剤は十分に薄めた上で、量を十分に調整し、汚れを落とすようにしましょう。

高圧力の高圧洗浄は外壁を傷める恐れがある

高圧洗浄剤でも、塩素系漂白剤同様に外壁を傷めるリスクがあります。広い範囲に便利な高圧洗浄ですが、十分に調節を行い、外壁の様子を確認しながら洗浄を行いましょう。

まとめ

本記事では、外壁のカビを自分で除去する方法、場合、中性洗剤を使用することで外壁の変色を防ぎカビを除去することが可能です。

カビを放置し続けると、建物の外観の汚れだけでなく、アレルギー発症の恐れもあります。

健康被害を防ぐためにも、適切なカビの除去をおすすめします。

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